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経営者初級講座

 起業されて間のない方、または家業を引き継ぎ経営者となられ、事業に力を集中し経営の知識にまでなかなか手が回らない、そんな経営者のかた向けに、『初級講座』と題しまして、よくある話などを簡単にまとめてご紹介していきたいと思います。  

 在庫はモノ?それともお金?

 商品を扱う業種ですと、どんなに吟味を重ねて仕入を行っても「売れ残り」などにより「在庫」が生まれます。1,2年の間に売れるようであれば、まだ気にすることもありませんが、完全に動かない(売れない)いわゆる不良在庫として会社の倉庫に眠ってしまうこともあります。

 そして在庫管理をあまり行わない会社ほど、この不良在庫が溜まっていくケースが多いように思われます。

 また在庫管理をしないが故に倉庫に商品が眠っているのに、新たに同じ商品を仕入れてしまったり、挙句の果てには「古くなったため、埃まみれで劣化もしているから廃棄しよう」なんてことになることもあるとか。

 どんなにお金を多く持っていても、邪魔だからといってお金をゴミ箱に捨てるような人はいないと思われますが、お金が商品に替わると(お金で商品を買うと)それはもうお金として見なくなり、安易に捨ててしまう選択をされる方もいるようです。

 そうならないために在庫管理は適切に行い、不良在庫が生まれない環境づくりを行うことを心掛けて下さい。

 また不良在庫が多いという事は「使えないお金」が多いという事にもなります(「お金が眠っている」という風に言われたりします)。

 在庫管理の話をしますと「面倒」「費用対効果が無い」なんて声をよく耳にするところではありますが、適時に在庫管理を行う事で予想以上の費用対効果が生まれることもあるかもしれません。

 ・仕入・在庫管理を適切に行い

 ・無駄な仕入を減らし

 ・不良在庫が発生した場合は、それを少しでも現金化できないかを考える

 このようなプロセスを行ってみてはいかがでしょう。

 「お金をゴミ箱に捨てる」事を少しでも減らし、「使えないお金」が生まれないように、「商品」=「お金」意識を忘れないようにしましょう。

 利益管理をなぜするの

 利益管理といいますと、支店別、取引先別、商品別、現場別、機械別、車両別など様々なやり方がありますが、なぜそんな事をしないといけないのでしょう。

「どこで(何で)儲けているか」を知るためには、損益計算書だけでは読み解く事ができません。ですから詳細に区分して管理することが重要になります。

「部門別?現場別?そんな事して何になるの。ただ作業が増えて大変になるだけじゃないか」

 このように話される経営者の方も多くいらっしゃいますが、それを知る事で「どこに力を入れるのか」「どこを削減していくのか」の判断が行えるようになる訳ですから面倒でも行う方が、得るものが多いのではないでしょうか。

「どの会社との付き合いを増やすべきか」

「どの商品を作るべきか」

「どのような作業の仕事を増やすべきか」

「どの車両を動かすべきか」

「どの人に動いてもらうべきか」

 これらを知り活かす事で、より良い業績を得ることができるのではないでしょうか。

 業績低迷で悩まれているなら、少し面倒な事をやってみませんか。


 なぜ経営計画をつくるの?

「来期の経営計画をつくりましょう」

「分かったやってみよう」このように返答される中小零細企業の経営者の方は案外少ないようです。

 なぜか?

 昔よく返ってきたものでは「そんな先の事など考えられない」「明日の事すら分からないのに何で1年先の事が分かるんだ」というものです。なるほど納得できます。

 このように返答される経営者の方はきっと「経営計画」を「経営予測」と勘違いされているのではないでしょうか。

 「計画」と「予測」は似て非なるものです。

「毎月なんとしても1万円積み立てをして年間で12万円貯金を増やそう」

 これが「目標」

「毎月残ったお金を積立行くと年間でどれだけ残るだろう」

 これが「予測」

 発想の出発地点が違うだけで、全く結果をイメージできませんね。

「経営計画」とは「どれだけ利益を出したいか」「どれだけ資金を稼ぎたいか」という目標値により算出していくものですから、「来期の決算がどのようになるのか」を問うているわけではありません。

 例えるならば、単に走るというだけの行為でも「マラソン大会に出て10キロを走りたい」とか「マラソン大会で何キロを何分台で走りたい」そんな目標を持って日々トレーニングをするとなれば、「あれをした方が、これをした方が」と対策を考えて行動に移されるのではないでしょうか。

 目指すゴールがあるから対策が考えられるわけで、目指すものが無ければ対策を考える事ができないかもしれません。

 会社経営者の方は、「会社を大きくしたい」「もっと利益を稼ぎたい」そんな熱い思いを持って起業されたのでしょうから、それが「目指すゴール」であれば、それに向けた「経営計画」を考え「そうなるための対策」を考えられてみてはいかがでしょうか。

 節税はした方がいいの?

「社長、今期は利益が出そうですから節税対策を考えましょう」

 会計事務所ならば利益が出ている中小零細企業の会社に対して、当然このような提案をすると思います。

 ですがこう伝えますと『是が非でも節税対策を取らないと無駄な税金を納めることになるかもしれない』そう勘違いされる経営者の方が意外に多いようです。

「○○さんとこは、▲▲を買って経費を作って税金を払わなくていいようにした」なんて同業者の節税自慢を聞いては、「ウチもそうしないと」そんな被害妄想を持たれるのでしょうか。 

 さて仮に100万円の利益を0に近づけようとしますと、100万円近く費用を作ることになりますので、お金としても100万円以上支払わないといけなくなります。

 固定資産等を購入し費用とするならば、100万円以上を支払う事にもなるでしょう。

 ですがここに注意してください。法人税等が仮に3割とするならば、100万円の利益だと33万円の税金を支払えば残り67万円が会社に残りますが、法人税等を払いたくないが為だけに100万円の費用を作ると、お金の増減で言えば全く残らない事になります。固定資産を購入してまでとなりますと、残らないばかりか借金を作る事にもなりかねません。

 今期業績が良くても翌期も継続して業績が良いと限らなければ、無理して節税を行い以後の資金を枯渇させることはとても危険な発想になります。

 もし会社・事業を大きくしていきたいと考えるならば、「利益を出し」、「税金を納め」、「資金を増やしていく」事が当然必要になってきます。

 もし毎期業績が良いと言われているのに「なぜかお金が残らない」「借入金残高が一向に変わらない」と悩まれている方は、上記のような発想をされていないかを見つめなおされてはいかがでしょうか。

 利益がでてもお金が無いのはなぜ?

「今期は決算で利益が100万円程残りそうだけど、なんで普通預金の残高が100万円増えないの」

 このように疑問に思われる方は多いようで、よく昔から質問を受けます。これを「勘定合って銭足らず」とよく言います。

 これは「利益」と「資金」の動きが必ずしも一致しないために起こる事のため、経営を行う上では当たり前に起こる現象となります。これとは逆に「赤字が100万円発生しているのに、普通預金には余裕がある」なんてこともあるでしょう。

 違いが生じる原因は様々で、損益計算書では費用になっても資金は出て行かないものや、資金が資産として隠れてしまう事などがあります。

「儲けた利益がどこに消えているのか?」を探すのは然程難しい事ではありませんが、少々会計の知識がないと出来ないかもしれません。 

 利益と資金の違いについては【資金繰り改善のポイント】に詳しく載せていますので、そちらをご参照してみてください。

原価100円の商品の販売価格

 「100円の商品を粗利率が2割(20%)になるように利益を乗せて販売してください」そう伝えるとこのように計算しました。

 100円の商品の2割(20%)は20円。

 だから100円に20円を足した120円で販売する。 

 一見すると当たり前のような話となりますが、実はここに大きな間違いが隠れています。

 粗利率とは、【粗利率=(販売価格ー商品代)÷販売価格】

 より計算されますので、これで計算しますと

  (120-100)÷120=0.16666

 そうなんです、粗利率は16%しか残っていないのです。

 100円の商品を売って2割利益を残すためには

 100÷(1-0.2)=125

 ※(125-100)÷125=0.2

 125円の販売価格にしなければ粗利率2割で売ることができないのです。

 もし120円で販売してしまうと5円損を儲け損ねることになるのです。

 これの逆で、100円の販売価格の商品で粗利率2割を確保するためにはいくらで仕入れないといけないかとなりますと、このような誤りをされる事は少ないようですが、仕入価格から販売価格を計算する場合にはこのような事になることがあるようですので注意しましょう。   

100万円借入金を返済するために必要な利益は?

 金融機関に毎年借入金の元金を100万返済しないといけない場合の最低必要利益はいくら必要だろうか。

 これは中小零細企業(会社)と個人事業主では計算過程が大きく変わってしまうため会社でお話ししたい。

 会社の場合、簡単に言ってしまえば税引き後利益100万円。法人税等が43万円であれば143万円利益を出す必要があることになる。

(100÷(1-30%(法人税等))=142.8(税引き後利益))

 これは【利益=資金】であって成立する金額で、一般的には大きく異なってくる方が当たり前だ。【利益=資金】とならないからである。

 詳細な話をしていくと資金の動きはとても複雑なため、ここではあえて取り上げないが、より簡易で一般的な計算過程として紹介するならば、

【税引き後利益ー減価償却費=借入返済額】

 となるだろうか。

 減価償却費とは、損益計算書上費用計上されるものの資金としては支出されない科目の為このような計算式となる。

 上記の最低必要利益の計算条件に減価償却費が50万円発生した場合では、

 100(借入返済額)-50(減価償却費)=50(最低必要利益)

 50÷(1-30%(法人税等))=71.4(税引き後利益)

 71万4千円利益を出せば、借入金の返済が行えることになる。

 税引き後利益を計算するのが手間だと思われる場合には、最低必要利益を確認し、それにプラス法人税等と考えて、必要利益とされてはいかがだろう。

 もしこのような計算により出された最低必要利益よりも、実際の利益が下回る事になると、会社の資金が期首よりも減る事になれば、差異が大きい場合には返済できないということにもなり、新たな借入が必要になるかもしれないと予測できる。

 設備投資で資金を融資してもらう場合には、その返済計画と合わせて利益目標を立てていく事で安定した資金返済が行えると思われるため、怠らずに行ってもらいたい。

 尚、個人事業主は会社と違って利益から生活費等もねん出する事になるため、借入返済額に生活費等も含めて考えないといけなくなるところに違いが生じてくる。(会社経営者は役員報酬として生活費を受け取れるため)

 ※法人税等30%は参考値として載せてあります。  

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  北陸税理士会所属